導入事例

2024.05.02
WingEarth Wingneo®INFINITY

有限会社 アペオ技研
測量成果のシームレス化にWingEarthを活用。 これまでの測量にはない新たなデータ提供を推進する。

陸・海・空と様々な領域であらゆるデバイスを活用し、中でも三次元点群測量に注力する有限会社 アペオ技研様。
シームレスをテーマに北は北海道、南は沖縄まで全国網羅できるよう精力的にサービスを展開しています。

アペオ技研の測量分野における特徴は?

弊社は、公共事業の中の測量分野に当たる公共測量が、売り上げの約95%以上を占めています。
中でも3次元点群測量に注力し、海、沿岸部、港湾、また内陸に入って陸地部分や、河川、ため池とダム、と様々な地形の案件を担当してきました。
地形によって適した機材がいろいろ変わっていきますので、そのためにはUAVの写真測量であったり、UAVのレーザー測量、グリーンレーザー測量、ナローマルチビーム測量、地上レーザースキャナ、SLAMモバイル3Dスキャナなどあらゆるデバイスを使って、サービスエリアを、北は北海道から南は沖縄まで全国網羅できるように対応をしています。

アイサンテクノロジーとの出会いは?

私が測量の業界に参入したのは20代前半で、初めて測量会社に就職しました。
当時、アイサンテクノロジーのHyper Wingという電算プログラムが既に導入され、電算ソフトについてはこれが一般的であるという印象を受けました。その流れでWhingneoを採用し、現在ではWingneo®INFINITYとWhingEarthを使用しています。約30年にわたり、測量プログラムおよび電算プログラムとして、アイサンテクノロジーの製品を選択し続けています。

WingEarthなどソフトウェアの使用感は?

2次元のCADと3次元データの連携がスムーズで、非常に使いやすいです。
3次元データをWing Earthに組み込み、線形および縦横断を2次元で生成すると、Wingneo® INFINITYも連動し、データが一元化されます。これにより、作業時間が大幅に短縮され、転記作業も不要となり、ケアレスミスが減少し、非常に効率的です。
現在は、2次元平面図が標準的な形式となっていますが、弊社は3次元データを取得しているため、それを2次元に変換する必要があります。この際、オルソ画像がほぼ構築されており、トレースすることで2次元平面図が完成します。ただし、高低差のある箇所では、上からの平面図だけではどちらが高いか、低いかが分からないことがあります。その際にWingEarthと連動させ、鳥瞰的な視点で表現します。この連動により、Wingneo® INFINITYでも線が同期し、どちらを操作しても同時に連動するため、非常に使い勝手が良いです。
撮影した点群の生データは、樹木から地表まで100%網羅された綺麗な点群にはなりません。
どのソフトを使用しても、フィルタリングをかけると地表が綺麗に取り出されます。しかし、現場では自然地形の条件によって異なり、必ずしも全ての樹木や地表が点群に含まれないことがあります。その際、ソフトウェアが地表を正確に認識する必要がありますが、WingEarthは比較的正確に地表を捉え、エラーが少ない傾向にあります。

今後アイサンテクノロジーに期待することは?

現在、3次元点群を扱っている中で、WingEarthは不可欠となっていますが、今後の要望として、読み込みや書き込みなどの処理速度の向上を期待しています。また、フィルタリングの面では、より正確な地表を高い精度で出力できるよう改善をお願いしたいと考えています。
弊社はグリーンレーザーも利用しており、今後、河川や沿岸部などのグリーンレーザーがますます発展していくと予想されます。グリーンレーザーは河床や湖底、海底だけでなく、水面全体を照射して計測し、水中ノイズや水面の照射による点群なども生データとして取り込みます。また、グリーンレーザーによる山のフィルタリングは以前から存在していますが、逆に地表を抽出する下方向のフィルタリングはまだ実現されていません。そのため、フィルタリングの機能強化をより進めていただければ助かると考えています。

アイサンテクノロジーの製品を使ってきた感想は?

アイサンテクノロジーとの関係は40年近くに及びます。
当時、時代を先読みしてさまざまなメーカーのアプリケーションを試してみようと考え、約4社の中から1社がアイサンテクノロジーでした。単純にアイサンテクノロジーのアプリケーションは非常に使いやすかったです。その使いやすさは、各技術に関して各データの構築が確立され、修正や変更が容易であったことに起因しています。
将来性を見据えた際に、アイサンテクノロジーのソフトウェアが使いやすさの点で有望だと感じました。
私は専門的には基準点のジャンルに携わっていますが、各メーカーにはそれぞれ特長があります。アイサンテクノロジーのアプリケーションは基準点が非常に強力であったと感じます。基準点の構築において、測量で最も重要なのは立証性や論理性です。アイサンテクノロジーのアプリケーションはこの基準点を非常に優れて構築しており、利用しやすかったです。要は答えが出ることよりも、答えが出た理由をデータが語らなければならないと考えています。3次元の場合も、システムが論理的に綺麗に構築されるというアプローチがあるため、3次元データもそれを踏まえているのではないかと思います。

WingEarthの機能性や使用感メリットは?

「シームレス」が弊社のテーマとなっており、各メーカーの異なる機器を使用して収集したさまざまな3次元データを一本化して提供できるよう、アイサンテクノロジーのWingEarthを活用しています。
創業以来、測量のさまざまな計算にはアイサンテクノロジーのWingシリーズを使用しており、3次元データをWingneo® INFINITYのデータに変換する際の中間パイプとして、WingEarthは非常に使いやすいです。ただし、まだまだ3次元データをそのまま使用する時代にはなっていないと感じています。利用可能な場面もありますが、未だに利用できていない領域もいくつかあり、これが制約となっています。そのため、2次元のデータに変換する際には、WingEarthからWingneo® INFINITYへの連携パイプが不可欠であり、この連携が弊社が導入した最大のメリットと言えます。

3次元測量におけるWing Earthの評価は?

現在の測量において最も明瞭なメリットは、比較的迅速に異なる機器で現場で測定し、点群を統合してWingEarth上で表現できることです。また、特にわかりやすいと感じているメリットの一つは、断面の作成です。かつては人間が現場に行って1日か2日かけて断面を描く必要がありましたが、3次元で観測した1日のデータからは、わずか5秒で断面を作成できます。これは、机上で行えるようになった従来の手法に比べて、大幅な効率化が図れることを示しています。
また、もう一つの使いやすい方法は、土量計算の際に特定の面にどれだけ土が溜まっているか、どれだけの土量が流失したかを調査する場合です。従来は人海戦術でデータを取得し、それをもとに計算して土量を求めていましたが、3次元計測を行うと、土量を求めるだけでも5秒で計算が可能です。そのため、WingEarthでも簡単に実現でき、このような作業の3次元化が大きなメリットとなっているのではないでしょうか。
3次元点群のメリットの一つは、地上スキャナーの場合、色付きの点群データが非常に視覚的に見やすいことです。これまでは人間が手描きした形状から断面の形を取り、また平面の形を撮影してからイメージしなければなりませんでしたが、3次元の点群は上から見たり、横から見たり、斜めから見たり、地表から空を見上げた形も見ることができます。
ビジュアル的に専門的な知識がなくても、その形状がどのようになっているのかが分かりやすいです。
行政側などとの打ち合わせでは、3次元化したデータを取っておき、ビジュアル的に各方向から見たものを画像化・テクスチャー化して、例えば橋梁の形状などを説明すると非常に好評です。2次元化や3次元化するだけでなく、お客様へ提供する説明資料としても非常に使いやすいです。
これらの業務のほとんどはWingEarthで行っており、このような手法は新機軸であり、これまでの測量にはなかった提供方法として、好意的な反応を頻繁に得ています。

森 繁俊

有限会社 アペオ技研

技術顧問

森 繁俊 様

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使用ソリューション

インタビューさせていただいた企業様

加藤 哲

有限会社 アペオ技研

取締役社長

加藤 哲 様

有限会社 アペオ技研

創業:
1993年9月
本社:
愛知県刈谷市
資本金:
1,500万円
事業内容

●3次元点群測量
・UAV写真測量
・UAVレーザ測量
・UAVグリーンレーザ測量
・LidarSLAM測量・地上レーザ測量
・ナローマルチビーム測量
( 無人リモコンボート/有人船)
●深浅測量
・3D survey測量
(無人リモコンボート/有人船)
●RTK法による横断測量、地形測量
●基準点測量、その他公共測量全般

導入事例 Case studies

製品別
MMSWingEarthWingneo®INFINITYLasPort

導入企業情報

加藤 哲

有限会社 アペオ技研

取締役社長

加藤 哲 様

有限会社 アペオ技研

創業
1993年9月
本社
愛知県刈谷市
資本金
1,500万円
事業内容

●3次元点群測量
・UAV写真測量
・UAVレーザ測量
・UAVグリーンレーザ測量
・LidarSLAM測量・地上レーザ測量
・ナローマルチビーム測量
( 無人リモコンボート/有人船)
●深浅測量
・3D survey測量
(無人リモコンボート/有人船)
●RTK法による横断測量、地形測量
●基準点測量、その他公共測量全般