導入事例

2026.06.08
WingEarth Wingneo®INFINITY

株式会社トライ
3次元データ活用で「高精度なデータ取得」と「業務効率化」を両立し、 測量現場の課題を解消できた

株式会社トライは、自然をフィールドとする測量の仕事を原点に、地理情報の見える化と活用に取り組んできた企業です。
1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、土地や場所を座標で正確に示すことの重要性を強く認識し、測量データを単なる図面作成のための情報ではなく、社会に役立つ情報基盤として活用することを目指してきました。
早くから三次元測量に着目し、現実空間をより正確に再現する技術の導入を推進。
現在は、三次元データに時間軸を加えた活用や、防災・インフラ分野への展開も見据えています。「あったらいいな」を追求し、新しい技術を取り入れながら、社会課題に応える企業を目指しています。

株式会社トライについて教えてください。

私たちの世代は、子どもの頃から山や自然の中を駆け回ることが多くありました。
そのため、就職を考えたときにも「机の上だけで仕事をするのではなく、自然をフィールドにした仕事がしたい」という思いがありました。そうした背景から、山や自然と関わりの深い測量の仕事に興味を持つようになりました。また、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災も大きなきっかけの一つです。焼け野原となってしまった長田町を再現する際、「自分の家はどこにあったのか」「自分の土地はどこなのか」ということを明確にする必要がありました。そのためには、座標、つまりXYのような情報で土地や場所を正確に示す仕組みが必要になります。
そのときに、これからはこうした技術が求められる時代になるのではないかと感じました。そして、そうした仕事に挑戦したいという思いから、「すべての人生は挑戦である」という意味を込めて「トライ」という社名を考えました。

3次元にいちはやく取り組んだ理由は。

地番の情報は、法務局と連携することで、所有者や地目、面積などを確認することができます。
単に測量を行うだけではなく、そうした情報を集め、見える化し、そこから判断できる仕組みをシステムとして提供したいという思いがありました。
当時は、三次元CADで高さ情報まで与えて編集することは非常に難しい時代でした。しかし、地理情報を活用していくうえでは、現実の空間をできるだけ正確に再現する必要があります。そのためには、やはり三次元であることが重要だと考えました。現在はコンピューターの性能や処理速度も向上し、社会全体としても三次元データの活用が求められるようになっています。
私自身の思いだけでなく、お客様からもそうしたニーズが高まっており、ようやく時代が追いついてきたと感じています。当社では、他社に遅れを取ることなく、先端を走る三次元測量を目指しています。

3次元データの活用について。

GISで作成したデータは、単に縦横断図を作成して設計に渡すためだけの情報ではありません。
最初に取得した一次データを、その後の工程や将来の業務にも継続して活用できるものにしていきたいと考えています。今後は三次元データに時間軸を加えた、いわば四次元的な活用も重要になると考えています。時間軸を持たせることで、過去の状態をよりリアルに確認できるようになります。たとえば、防災の分野では、なぜ地盤沈下や液状化が起こったのかを考える際に、過去の地形や土地利用の情報が重要になります。過去を確認することで、「以前はここに川があった」「過去にこの場所にはこうしたものがあった」といったことが見えてきます。三次元データに時間軸を与え、それらを蓄積していくことで、より多くの場面で活用できる情報基盤をつくることができます。
当社のキーワードの一つに「あったらいいな」という考え方があります。
何があればよいのか、誰に対して必要なのかを常に考え、追求し続ける企業でありたいと考えています。
技術は日々進歩しています。新しい技術を取り入れながら、人口減少などの社会課題にも対応できる企業を目指していきたいです。

どのような成果作成をしていますか?

測量の成果として依頼されるものは、主に平面図、縦断図、横断図です。
これらの図面は、測量業務において基本となる成果物です。そのため、いかに効率よく、かつ精度と品質を保ちながら良い成果を作成できるかを常に考えています。当社では、従来の実測による方法に加え、ドローンで取得した上空からの点群データや、地上から取得したデータを重ね合わせ、三次元で表現しています。その三次元データを活用しながら、最終的に二次元の図面を作成しています。

3次元データの取り扱いで感じるメリットについて。

三次元ドローンやレーザーを活用することで、現場作業の時間は明らかに短縮できていると感じています。実測の場合は、測定するポイントまで人が直接行く必要があります。そのため、斜面や危険な場所、あるいは地元の方から立ち入りを制限されている場所では、作業が難しくなることがあります。一方、ドローンであれば、そうした場所でもデータを取得することができます。たとえば、実測で5日かかるような現場でも、ドローンを活用すれば1日でデータを取得できる場合があります。
現場での作業効率は大きく向上していると感じています。一方で、現場によっては点群データを取得できない場合もあります。
目的としては平面図や縦横断図の作成が多いため、現場条件に応じて適切な方法を選択する必要があります。

WingEarthと他社ソフトの使い分け、使用感について。

点群データを取得できる現場では、基本的にすべてWingEarthを活用しています。
WingEarthで三次元データを扱い、平面図の作成につなげています。また、断面もすぐに切ることができるため、三次元編集や点群データの取り扱いにおいては、基本的にWingEarth一本で対応しています。

普段の業務でWingEarthをどのように活用していますか?

作業の流れとしては、まず点群データの編集から始めます。
フィルタリング機能を使い、低密度低減などによって全体の点群やノイズ部分を整理します。
その後、浮遊点を削除し、点群の編集を完了させてから、INFINITYで線を描いていく流れになります。
電柱など、平面図に不要な部分については、先にフィルタリングを行います。
平面図を作成する際には、必要な部分だけを表示して作業を進めています。基本的には、INFINITY上で先にオルソ画像を貼り、そのオルソ画像をもとに線を描いていきます。その後、INFINITYとWingEarthを連携し、WingEarth上で線を描くことで、INFINITY内に平面の線が描かれていく形になります。形状がわかりにくい部分については、点群データを活用しながら描くようにしています。陰影表示を使うことで、側溝や深さのある部分が暗く表示されるため、それを参考にしながら線を描いています。また、反射強度や法線色もよく使用しています。これらの表示を活用することで、INFINITY上でもより正確な線を描くことができます。断面についても、線形や横断で必要な箇所がある場合には、個別に断面を作成し、その中で断面図を作成しています。

インタビューさせていただいた企業様

田口 義也

株式会社トライ

代表取締役

田口 義也 様

株式会社トライ

創業:
平成7年
本社:
岐阜県中津川市
資本金:
1,000万円
事業内容

●測量一般
●GIS
●空中写真測量
●地上測量
●補償調査
●地図編集 

導入事例 Case studies

製品別
MMSWingEarthWingneo®INFINITYLasPortANIST

導入企業情報

田口 義也

株式会社トライ

代表取締役

田口 義也 様

株式会社トライ

創業
平成7年
本社
岐阜県中津川市
資本金
1,000万円
事業内容

●測量一般
●GIS
●空中写真測量
●地上測量
●補償調査
●地図編集